初めてロゴを作成する人は、ロゴ作成に必要な要素を知らないケースも考えられます。何も考えずにロゴを作り始めても、良いロゴを作るのは難しいでしょう。そこで今回はロゴ作成を行うときに重要なポイントとなるコンセプトやテクニックについて紹介します。
ここで紹介するコンセプトやテクニックを知っておくことで、オリジナリティーの高いロゴが作れるでしょう。
ロゴ作成において重要なポイントとなるのがコンセプトです。コンセプトはざっくりと決めていればいいのではないかと考える人もいるかもしれません。しかし、コンセプトはロゴの完成図に大きな影響を及ぼします。コンセプトはロゴ作成の方針を決めるところであるため、コンセプトがしっかりと決まっていないとロゴを作成している途中で迷走するケースも考えられます。
コンセプトがしっかりと決まっていないと、完成したロゴを見ても何が伝えたいロゴなのかが分かりにくくなる可能性もあるでしょう。このようなデメリットを考えれば、ロゴ作成を行う前のコンセプトがどれだけ重要かが分かるのではないでしょうか。
しっかりとしたコンセプトを考えるにあたって大切なのが、伝えたいことが何かというポイントです。例えば会社のロゴを作る場合であれば、会社の何をアピールしたいのかという部分を考えるのが良いと言えます。食品会社が自社のロゴを作ろうと考えている場合、食品と関係のないロゴを作っても良い効果は得られません。
食品を扱っているのであれば、食品に関係したロゴデザインを考えるのが重要です。
また食品であれば、どんなロゴでも良いというわけではないということも知っておきましょう。具体的な話で言えば、食パンを作っている会社なのに牛肉のイラストを描いても何のアピールにもならないです。食パンのイラストをロゴに使うときにも、もう少し深い部分まで踏み込んでおくのが効果的です。
食パンの中でも普通の食パンではなくレーズンパンが売り上げを伸ばしているのであれば、レーズンパンのイラストを使っている方が自社を宣伝するロゴとしては高い効果が得られます。このようにコンセプトを考えるときには、深い部分まで掘り下げておくのが有効な手段だと言えます。
コンセプトが決まれば、次はそのイメージをイラスト化するのが重要です。ロゴ作成で満足のいく仕上がりにならない場合ではイメージを頭の中で膨らませて、それをいきなりロゴデザインとして描き始めるケースが多いと言えます。
頭の中で描いているイメージは具現化するのが難しく、時間が経過すると忘れてしまうことも多いという難点があります。その問題を解決するためのテクニックとしてイメージのイラスト化を行います。パソコンのイラストソフトを使うのも1つの方法ですが、このイメージのイラスト化を行う場合には無地の紙に手描きでイラストを描いていく方が良いと言えます。
手描きの方が細かい部分を修正しやすく、イメージをイラスト化しやすいというメリットがあります。納得がいくまで何枚も描き直すことが考えられるため、無地の紙は複数枚用意しておくのが良いでしょう。複数枚用意しておけば、何パターンかのイラストを残しておくこともできます。
手描きのイラストは複数枚の作品を手に持って比較できるというメリットも得られます。自分の目で細かい部分まで比較できるので、理想通りのロゴデザインを描きやすくなります。手描きの場合は修正したい部分のメモを直接書き込めるという魅力もあります。
良いロゴを作成するときのテクニックの1つとしてターゲットに合ったものを考えるという方法があります。会社や商品のロゴを作る場合は、どの層をターゲットに商売を行っているかを考えるのが良いでしょう。例えば若い世代をターゲットに商売を行っているケースであれば、難しい言葉遣いや四文字熟語、ことわざ、短歌などの文字を使うのは得策とは言えません。
若い世代をターゲットにする場合は、分かりやすくシンプルなロゴデザインが好まれやすいと考えられます。単語や短文程度の文字を入れるのが有効な手段だと言えます。若い世代には横文字も伝わりやすいので、英単語を使ってみるのも良い方法でしょう。
年配者をターゲットにしている場合は横文字を避ける方が良いと言えます。年配者には横文字の持つ意味が伝わりにくいケースが考えられるからです。横文字を使うくらいであれば四文字熟語やことわざ、短歌などの昔から使われている日本語を上手く活用する方が高い効果を得られやすいでしょう。
年配者がターゲットの場合は丁寧に説明するくらいの方が良いと言えます。男女別でロゴデザインを考えるのも効果的です。男性向けのサービスを展開している場合は力強いイメージのロゴデザインを作るのが理想的だと考えられます。
女性向けのサービスを展開しているケースでは柔らかい印象を持たれやすいロゴデザインが好まれる傾向が強いです。それぞれの性別に寄り添ったロゴデザインを作ることで、その企業が行っているサービスに良い影響が与えられるでしょう。
良いロゴデザインを作りたいのであれば、色の使い方にも気を遣っておくのが良いと言えます。ロゴデザインの印象は色合いに左右されるケースが多いからです。暖色系を使うロゴデザインは目立ちやすいというメリットがあります。
暖色系は明るい印象も持たれやすいので、明るさが持ち味の会社を経営している場合は暖色系のロゴデザインを作るのが効果的です。繊細な作業が求められる仕事をしている場合は明るさよりも冷静さや真面目さのアピールが必要であるため、寒色系のロゴデザインを作るのが良いでしょう。
良いロゴデザインを作りたいのであれば、文字とイラストの配置を考えるのも大切です。文字とイラストの配置によってロゴを見た人の受け取り方が大きく変わってきます。文字とイラストの配置を考えるときには、文字とイラストのどちらをアピールしたいかという部分を決めておくのが重要になります。
文字をアピールしたいケースでは、文字を中央に配置しておくのが有効です。文字が中央に配置されていると、ロゴを見た人は文字を最初に読むことが多くなります。
ロゴを作るときにコンセプトを決めていない人が多い傾向にありますが、コンセプトを決めておくことでロゴデザインを描きやすくなるというメリットがあります。
会社や商品のイメージに合うコンセプトを決めておけば、消費者やクライアントに良いアピールができるロゴが作れるでしょう。ここで紹介したテクニックも活用しながら、理想的なロゴを作りましょう。